迷子の中国人

今朝幼稚園に娘を送った帰り「さあ早くかえって注文頂いた教則本を発送して新宿レッスンに行かないと〜」と急いでいる時に見掛けた中国農村部にいらっしゃる様な女性が大学の門番の人に一生懸命話している。言葉が通じないらしい。

僕が話しかけて見る。やっぱり中国の人でした。
そのおばあちゃん。迷子になったらしい。

お嬢さんが産婦人科で出産して3日目。今入院中。昨晩お見舞いに行った道の記憶を頼りに今朝一人で料理を作って娘に食べさせようと思い一人で朝7時、家を出たと言うのに9時になっても病院は見つからず。帰宅しようとしても家も分からなくなってしまったらしい。家の住所も電話番号も病院の名前も分からない。日本に来たばかりで日本語ももちろん英語も分からない。

きっと彼女にとっては太平洋の大海原をヨットで渡る様な大旅のように感じたに違いない。

僕はいったん帰宅し、仕事道具をもって急いで家をでた教則本発送はあきらめて早めに家を出る様にした。(お待たせしてますすみません)

分かったいるのは「大きくない3階建てくらいの病院」と言う事のみ。
メイさんが通う産婦人科と同じ方向だがその道に通じる付近まで連れて行ったら「ここではない」と言い張る。駅を渡って向こうに病院があると知っていたので連れて行くと「そうそう。ここここ!」というのだが携帯のナビで調べてみると産婦人科は程遠い。

10:15分の電車に乗らないと行けないのにタイムリミットはあと5分。結局交番を案内した。ここからが大変だ。病院の名前も知らない地図見せても分からないご婦人。病院に手当たり次第電話を掛ける事に。

「3階建てくらいの病院、両親は福建の人、出産したのは6日前」という情報をあてに候補の病院が見つかったが「個人情報なので患者の名前を電話で教える事は出来ない。お母さんかお嬢さんの名前を紙に書いて来てくれたら面会は出来ます」というので
僕からお嬢様のお名前を聞いてもひどい福建訛りで漢字に出来ない。そもそも彼女は字が書けないので書いてもあっているかどうかも分からない。

あ〜あ結局僕は20分タイムオーバーしているので交番の人に頼んで彼女を連れて行ってもらうことにしました。もしお嬢さんがいる所がその病院じゃなければまた交番に引き返して電話しないといけない。あの病院であったら良いな〜

僕も中国で道に迷った時すごい丁寧に教えてもらったりいっしょに電車まで乗ってもらったりと親切にしてもらったことがあるので恩返ししないと、と精一杯付き添いましたが無事に到着したか見届けることも出来ないでごめんなさい。おばあちゃん。
…ということでレッスン遅れてすみません〜
本も発送出来ずにごめんなさい



写真は交番で一生懸命名前を書こうとしたが名前の2文字目が「天」と言うことしか分からなかった(泣)

2枚目 おばあちゃん

3枚目 交番の人に連れられて行くおばあちゃん。
何度も何度も僕の方を振り返ってくれました。

明日25日は家族で千葉に美食美酒ライブに行きます。詳細はメールください。

satoruhiramatsu@gmail.com